新しい風景
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アトリエKOTOの物語

エグゼクティブシェフ
厚東 創


私たちはいつも夢を追いかけ、描き続けてきました。あらゆるクリエイティブの担い手が一同に会し、ひとつの目的に向かうチームとして結束すること。それによって未だかつて日本に存在したことのない、「ホンモノ」のガストロノミーの世界を表現すること。アトリエ KOTOはその夢を実現するために生まれました。

ひとつひとつのテーブルでは「物語」が紡がれます。それを唯一無二のものにしていただくため、アトリエ KOTOでは大事にしている4つのキーワードがあります。

1つ目は「時間」。

神話からの解放。アトリエ KOTOで大切な人と過ごす時間を、一生ものの「思い出」として記憶していただきたい。そのために料理人は手間を惜しみません。先人が築いた歴史を継承しつつ、ここでしか味わうことができない、プレイフルな料理を創造します。

2つ目は「自然」。

無限の可能性。豊かな自然なくして、料理は成立しません。大地からいただいたかけがえのない生命を、本来の姿を損なわず、料理へ昇華すること。それを食べ、健康になっていただくこと。私たちが目指しているのは、そんな料理です。

 

3つ目は「空気」。

吹き渡る光風。食べる場所によって料理の味が変わった。そんな経験をしたことはありませんか?料理を最終的に仕上げるのは空気なのです。心地よく爽やかな風、暖かくやすらかな光。アトリエ KOTOをかたちづくる柔らかい円弧は、お客様の世界を優しく包み込み、より心休まる味へと導いてくれることでしょう。

そして最後が「出逢い」。

仲間との語らい。出逢いと料理は切っても切り離せません。例えば、私にとって北海道や仏・プロヴァンスとの出逢いがなければ、あの情景、あの人、あの食材との出逢いがなければ、料理人としての私たちは今ここに存在したでしょうか。もちろん、そこにはお客さまも含まれます。

アトリエ KOTOは起源であり、出発点、再会です。
皆さまと出逢えることを楽しみにしています。

 

 

PROFILE

厚東 創

北海道生まれ。アラン・デュカス・グループ、ミッシェル・ブラス トーヤ ジャポンで修行する。フランス修行時代は南仏に住み、故郷・北海道でさらに腕に磨きをかけ、東京に戻ったのちに日本のフランス料理人史上最年少となる29歳でミシュラン二つ星を獲得する。2017年には、オートクチュール・レストラン・メゾンブランド「HAJIME KOTO」を設⽴。世界のメゾンブランドをクライアントに持ち、それぞれのコンセプトに合わせ、料理、デザイン、ブランディング、チームビルディングまで、食事全体のプロデュースを行う。また、日本のレストランにおける厨房環境に対して問題意識を持っており、シェフをはじめとするクリエイターが最大限の力を発揮できる環境作りにも尽力している。